練習船鳥羽丸が神戸港に寄港し、一般公開を実施しました

(令和7年7月15日掲載)

鳥羽商船高等専門学校は、令和7年6月、練習船鳥羽丸を神戸港に寄港させ、一般公開を実施しました。

この公開は、本校が大阪・関西万博 EXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」に出展したことに合わせて企画されたもので、令和7年6月18日(水)、19日(木)、25日(水)、26日(木)の合計4日間にわたり行われました。

今回の一般公開は、商船学科5年生の実習も兼ねて実施されたものであり、学生は三重県鳥羽市池の浦にある練習船鳥羽丸の桟橋と神戸港との間を、片道約1日かけて操船しました。

一般公開では、船橋、機関制御室、エンジンルーム、船内教室や居室などを来場者に紹介しました。練習船鳥羽丸は、今年3月に竣工したばかりの新しい練習船であり、デジタル化された計器やコックピット型の操舵室、遠隔操船システム、練習船として初めて搭載された自律航行システム、災害時の支援船としても活用できるよう工夫された設備などを備えています。学生たちは、一般公開に先立ち、見学経路や説明方法、安全面の確認などについて話し合い、練習船鳥羽丸の特長や魅力を十分に伝えるための工夫を凝らしました。

平日に実施された一般公開でしたが、今回の一般公開では合計640名の方に見学していただきました。見学者からは「学生に案内してもらい、船の見学を楽しむことができました。操舵室やエンジンルームを普段見る機会がないので、とても貴重な体験でした」、「昔見たことのある船とは異なり、船がこれほど進化していることに驚きました。とてもおもしろく、見学することができてよかったです」、「学生の元気な挨拶や丁寧な説明が、船内見学をより良いものにしていたと思いました。夢に向かって頑張ってほしい」という感想をいただきました。

また、学生は実習を振り返り、「あっという間で楽しい実習だった。海外の方を案内した経験は貴重で、英語でコミュニケーションをとることができて嬉しかった」、「万博に行った方が、練習船鳥羽丸にも来てくれて嬉しかった」、「積極的に呼び込みしたことや、トランシーバーを使って状況を共有したことで対応がスムーズにできたことがよかった、今後の一般公開にも活用したい」、「経路案内が複雑な場所もあり、見学者が迷うこともあった。今後は、案内表示を増やしたり、案内役の学生を配置する等の工夫が必要かもしれない」と話しました。

実習後、齊心船長は「怪我もなく、無事神戸港へ行き帰ってくることができてよかった。まず、学生自身で考えて実施した一般公開は成功だったと思う。平日でこれだけの人に来ていただけたことは有難い。神戸市の港湾局や観光局の方からも『またぜひ来てください』と声をいただいた。今回の一般公開における収穫はたくさんあるので、今後に活用したい。航海に関しては、今回は夜航海もあり大変だったと思うが、自分の役割を果たすだけではなく、仲間が必要とする情報は何かを考えて共有しながら当直に入ることの重要性を学んだと思う。今後の糧にしてほしい」と話しました。

大阪・関西万博を視察後、神戸港から池の浦まで学生・教職員と共に乗船した古山校長は「万博会場で、学生が来場者に練習船鳥羽丸のことや学校のことを丁寧に紹介している姿はとても良かった。おかげで、本校の出展ブースには多くの方に来ていただき、実際に鳥羽丸を見に来てくれる人もいた。また、万博の公式SNSにおいても学生が紹介され、多くの人の目に触れたと思う。学生の活躍を労いたい」と講評を述べました。

本校は、今年度の練習船鳥羽丸 一般公開を今回以外にも実施することを予定しています。今回の経験を活かし、次回はさらに練習船鳥羽丸の魅力を伝えることができるようより一層工夫したいと考えています。

 

概要|練習船鳥羽丸 神戸港寄港と一般公開

◆日時
令和7年6月18日(水)、19日(木)、25日(水)、26日(木)

◆場所
神戸港中突堤 C岸壁

◆参考
大阪・関西万博2025 EXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」に出展しました

練習船鳥羽丸が神戸港に初寄港・一般公開します(6/18・19・25・26)
大阪・関西万博EXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」に出展します(6/18・19)
<zoom EXPO>鳥羽丸 神戸港に初入港(外部サイト)

EXPO共鳴フェス-万博から描く未来社会の技術、デザイン-(外部サイト)
プレスリリース Better Co-Being シグネチャーイベント|EXPO共鳴フェス(外部サイト)
Better Co-Being(外部サイト)

 

本件に関する問い合わせ

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電話:0599ー25ー8013
Email:soumu-soumu@toba-cmt.ac.jp

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