(令和7年10月17日掲載) 鳥羽商船高等専門学校情報機械システム工学科の学生が、令和7年10月11日(土)・12日(日)に島根県松江市で開催された「第36回全国高等専門学校プログラミングコンテスト(以下、高専プロコン)」本選に出場し、課題部門で最優秀賞・文部科学大臣賞・情報処理学会若手奨励賞・電子情報通信学会若手奨励賞を受賞しました。さらに、自由部門でも特別賞を受賞しました。 高専プロコンは、高専生が情報通信技術を駆使し、発想力と実現力を競う全国大会です。 課題部門で最高賞を受賞した作品「しらせーる」は、三重県鳥羽市で盛んなシラス漁をテーマに、過去の操業情報と海洋データから最適な漁場を予測し、持続可能な漁業を支援するシステムです。地域課題の解決に貢献する点が高く評価され、本部門での最優秀賞受賞は2年連続となりました。 自由部門で特別賞を受賞した「BIRDLOCK」は、養殖場での鳥による食害を検知し、放水で追い払うシステムです。LINE通知機能により、遠隔からの状況確認も可能です。 また、競技部門では、チーム中古賀研究室が予選を突破し準決勝まで進出。女性3名によるチームで健闘を見せました。 今回、課題部門の受賞チームは、令和8年3月にベトナム・ハノイで開催される国際プログラミングコンテスト(NAPROCK主催)への出場推薦を受け、さらにNICT主催の起業家甲子園への出場権も獲得しました。 概要 第36回全国高等専門学校プログラミングコンテスト 本選 「水都で創る、未来のイノベーション」 ◆日時 令和7年10月11日(土)、12日(日) ◆場所 島根県立産業交流会館 くにびきメッセ (島根県松江市学園南 1 丁目 2-1) ◆参考 大会公式サイト|全国高等専門学校プログラミングコンテスト(外部サイト) ◆本選出場チーム・本選結果・作品概要 <課題部門> 「しらせーる ―持続可能で環境配慮型のシラス漁支援システム―」 これまで漁師の「経験と勘」に頼っていた操業を、AIが「操業情報」と「海洋データ」を分析することで効率化することで、持続可能で環境に優しい「シラス漁」モデルの構築を目指すシステム (指導教員:江崎修央教授) 最優秀賞・文部科学大臣賞・情報処理学会若手奨励賞・電子情報通信学会若手奨励賞 チームリーダーのコメント: 「課題部門のテーマが『ICTを活用した環境問題の解決』だったため、私は減少傾向にあるシラス漁に注目して取り組みました。 シラス漁師である父のためにICTを活用して貢献できたことが嬉しかったです。今後はさらに改良を重ね、実際に活用できるシステムとして広めていきたいです。」 <自由部門> 「BIRDLOCK ―養殖魚用食害対策システム―」 養殖魚などの食害対策としてカワウやサギなどの鳥類をカメラで識別し、パンチルト機構によりウォーターガンを制御して追い払うシステム (指導教員:江崎修央教授) 特別賞 チームリーダーのコメント: 「初めてリーダーとして挑んだ自由部門では、半年かけて作ったハード中心のシステムを発表する緊張の2日間でした。 無事に動作し特別賞を受賞できて嬉しい反面、悔しさも残りました。来年は後輩たちに優勝を期待しています。」 <競技部門> ※当日、会場で競技しました。 盤面上のマスに割り当てられた数字を手がかりに、同じ数字同士のペアを見つけ出す競技で、指定した領域を回転させることで数字の位置関係を変え、効率よくペアを作ったチームが勝者となる。 (指導教員:中古賀理准教授) 1回戦突破、準決勝上位進出、ラストワン決定戦出場 チームリーダーのコメント: 「メンバー全員競技部門に初めての参加だったこともあり、手強いパズルに最初は苦戦の連続でした。 本番までの間何度も評価関数や探索戦略の改善を重ね、メンバー内でもスコアを競いながらなんとか完成させたプログラムが本番で無事動いたときの感動は忘れられません。」 関連する記事 ライブ配信のご案内|第36回全国高等専門学校プログラミングコンテスト本選 10/11・12 | 鳥羽商船高等専門学校 高専プログラミングコンテスト2024において最優秀賞を受賞しました | 鳥羽商船高等専門学校 第34回全国高等専門学校プログラミングコンテストにて課題部門・自由部門で優秀賞をW受賞 | 鳥羽商船高等専門学校 第32回全国高専プログラミングコンテストの課題部門にて、最優秀賞、優秀賞を受賞! | 鳥羽商船高等専門学校 全国高専プログラミングコンテストで優秀賞を受賞しました | 鳥羽商船高等専門学校 第29回全国高専プログラミングコンテストにて3年連続で最優秀賞を受賞 | 鳥羽商船高等専門学校 本件に関する問い合わせ 鳥羽商船高等専門学校 総務課 総務係(広報担当) 0599ー25ー8013 soumu-soumu@toba-cmt.ac.jp 鳥羽商船高等専門学校の日常やお知らせをSNSで発信しています。 ぜひご覧ください。