(令和7年9月18日掲載) 鳥羽商船高等専門学校は、令和7年9月13日、鳥羽市民体育館サブアリーナにおいて、鳥羽商船高等専門学校創基150周年 記念式典を挙行しました。 本校は、明治六大教育家のひとりである近藤真琴翁が創設した、日本で最初の船員養成機関「航海測量習練所」を起源としています。この習練所は、明治8年(1875年)9月14日に教育機関のひとつとして攻玉社の分校に認可されました。この日を基点とし、令和7年9月14日をもって本校は創基150周年を迎えました。 式典では、まず古山雄一校長が「本校が150年という長きにわたり存続してきたことは、地域の皆さまをはじめ、多くの方々の深いご理解と温かいご支援の賜物です。改めて心より感謝と敬意を表します。今後もこの地に在り続け、社会的使命を果たしていくために、変化を恐れず新たな技術に挑みつつ、先人から受け継いだ良き伝統を守り継ぎ、有為な人材の育成に邁進します」と式辞を述べました。 続いて、鈴木英敬衆議院議員、山本佐知子参議院議員、一見勝之三重県知事、小竹篤鳥羽市長より祝辞をいただき、山本凌久本校学生会長が挨拶を述べました。最後に、国立高等専門学校機構 谷口功理事長から謝辞が述べられ、式典は厳かに締めくくられました。 式典後には、創基150周年記念講演会を開催しました。講師はスポーツ・教育コメンテーターであり、アトランタ・シドニー・アテネ五輪メダリストの武田美保氏です。「世界を目指すチームワークとリーダーシップ」と題してご講演いただき、世界を舞台に活躍した武田氏の経験と考え方に、聴講者は大きな感銘を受けていました。 鳥羽商船高等専門学校 創基150周年記念式典|概要 ◆日時 令和7年9月13日(土) ◆場所 鳥羽市民体育館 サブアリーナ (三重県鳥羽市大明東町4番8号) ◆来賓 鈴木 英敬 衆議院議員 山本 佐知子 参議院議員 一見 勝之 三重県知事 小竹 篤 鳥羽市長 鳥羽商船高等専門学校 創基150周年記念講演会|概要 ◆日時 令和7年9月13日(土) ◆場所 鳥羽市民体育館 サブアリーナ ◆講演者 武田 美保氏 (スポーツ・教育コメンテーター、アトランタ・シドニー・アテネ五輪メダリスト) ◆演題 世界を目指す究極のチームワーク・リーダーシップ 党の高等専門学校小委員会で事務局長を務める鈴木英敬 衆議院議員は「日本の輸出入はほとんどが海運で、それを担う人材を育成する鳥羽商船高専は日本にとって重要な役割を果たしている。これからも地域とともに発展し、グローバルな力を併せ持つ技術者が鳥羽商船高専から輩出していけるよう、引き続き応援していきたい」と祝辞を述べました。 農林水産大臣政務官を務める山本佐知子 参議院議員は「近年、スマート農業に大きな注目が集まっており、この技術を支えているのが、鳥羽商船高専のような高専で育つ技術者である。このような人材を育成している鳥羽商船高専のことを誇りに思ってほしい」と祝辞を述べました。 一見勝之 三重県知事は「海とのつながりが強い三重県から、今後も活躍していく技術者が育っていくことに大きく期待したい」と祝辞を述べました。 小竹 鳥羽市長は「鳥羽市に寄港する客船の乗組員には、鳥羽商船高専の出身が多くおり、このような活躍を知ることは非常に喜こばしいことである。変革の時代である現代において、時代の流れを掴みとりながら歩む鳥羽商船高等専門学校が、今後も地域とともに発展していくことに大きく期待している」と祝辞を述べました。 山本凌久 学生会長は「鳥羽商船高専のブランド力への信頼性はこれまでの先輩が築き上げてきた努力である。伝統を受け継ぎながら、地域で、世界で活躍できる人材になるよう私たちも努力したい」と挨拶を述べました。 谷口功 国立高等専門学校機構理事長は「鳥羽商船高専は、地域と連携しながら、その海洋立地を十分に活用した教育が行われている。グローバルな視点での人材育成にも力を入れていて、これからの日本を支える人材がここから育っていることに今後も注目していただきたい」と謝辞を述べました。 参加者の様子。150周年記念式典には、学校関係者を含め延べ180人が参加しました。 講演する武田美保氏。「チームのコミュニケーションは世界の舞台に立つために欠かせない要素。そして、個々の適性をよく理解してチームをマネジメントすることと、誰よりも信頼できる技術と能力が備わるように育てることでチームは最大限に能力を発揮できる。このふたつが上手くかみ合うと、経験したことのないような大きな力になる」と話しました。 本件に関する問い合わせ 鳥羽商船高等専門学校 総務課 総務係(広報担当) 0599ー25ー8013 soumu-soumu@toba-cmt.ac.jp 鳥羽商船高等専門学校の日常やお知らせをSNSで発信しています。 ぜひご覧ください。