(令和7年9月3日掲載) 令和7年8月25日(月)、英国スコットランドにあるグラスゴー市立大学(City of Glasgow College)のDr. Paul Little学長兼最高経営責任者とCarla Gethin副学長が、鳥羽商船高等専門学校を視察しました。 グラスゴー市立大学は、2010年に Central College、Glasgow Metropolitan College、Glasgow College of Nautical Studies の3校が統合して設立された、スコットランド最大の技術教育機関です。造船や金属、機器産業で発展してきた都市グラスゴーを拠点に、海事を含む幅広い技術分野で人材育成を行っています。 両氏は、英国海軍航空母艦「プリンス・オブ・ウェールズ」で開催される国際会議「Pacific Future Forum 2025」(8月29日~30日)に出席するため来日し、その機会を活かして本校を訪問されました。Little 学長は、日本の商船や港湾のレジリエンスへの取り組み、また海事教育や訓練に強い関心を寄せています。 視察では、まず本校の教育課程や取得可能な資格等について意見交換を行い、英国と日本の海事教育のちがいについて理解を深めました。次いで、両氏は練習船「鳥羽丸」を見学し、船内機器や設備について齊心俊憲 船長、山野武彦 機関長が説明しました。齊心船長は「学生の将来を考えて設計・整備した点を評価いただけてうれしい」と述べました。 さらに、操船シミュレータや荒天航泊施設、遠隔操船システムなども紹介し、乗船実習以外の教育環境をご覧いただきました。対応した商船学科 山田智貴 教授は「日本は英国や仏国を手本に海事教育を発展させてきました。今回の視察で、産学連携による遠隔操船や自律航行システムの開発を評価いただけたのは大きな成果だと思う」と話しました。 Little 学長は「日本の海事教育は非常に興味深い。国の支援も厚く、各教育機関が練習船を保有し訓練を行っていることに驚いた。遠隔操船や自律航行の教育は将来に向けて重要であり、日本企業との連携も素晴らしい」と述べました。Gethin 副学長も「新しい練習船を見学でき、学びが多かった。今回の訪問が今後の強く持続的な協力関係の出発点になることを願う」と話しました。 最後に、鎌田功一 商船学科長は「英国と日本の海事教育の違いを直接伺うことができ、とても刺激になった。本校が学ぶべき点もあると感じた」と感想を述べました。 英国スコットランド グラスゴー市立大学長による視察|概要 ◆日時 令和7年8月25日(月) ◆場所 鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市池上町1番1号) ◆視察 英国スコットランド グラスゴー市立大学 Dr. Paul Little, Principal and CEO(学長兼最高経営責任者) Carla Gethin, Vice Principal, Corporate Development and Innovation(副学長、外部連携等担当) ◆参考 英国スコットランド グラスゴー市立大学のウェブサイト 本件に関する問い合わせ 鳥羽商船高等専門学校 総務課 総務係(広報担当) 0599-25-8013 soumu-soumu@toba-cmt.ac.jp 鳥羽商船高等専門学校の日常やお知らせをSNSで発信しています。 ぜひご覧ください。