三重県弁護士会による出前授業「憲法と人権」を実施しました

(令和7年7月18日掲載)

 

令和7年6月25日(水)、鳥羽商船高等専門学校において、三重県弁護士会による出前授業「憲法と人権」を実施し、本科2年生が受講しました。

この授業は、一般基礎教育という科目のひとつとして実施しているもので、社会に出る前に知っておくべき知識や考え方を学ぶため、外部機関の専門家を招いて実施しているものです。今回は、三重県弁護士会の弁護士4名を講師として迎え、授業を実施しました。

今回の授業では、弁護士の仕事内容の紹介をはじめ、憲法における三原則の中でも「基本的人権」に焦点が当てられ、学生は社会と法の関わりについて理解を深めました。講師の弁護士は、アリの社会を例として、権力者の独断で社会を運営する方法と、多くの意見を反映して進める民主主義的な方法の違いについて説明し、どちらの方法にも利点と課題があることを示したうえで、多数決という手法の正当性について考える問いを学生に提示しました。

また、授業では、学園祭の出し物、個人の就職先、クラスの掃除当番といった3つの具体的な事例を取り上げ、それぞれにおいて多数決が適切かどうか、学生たちが自らの意見を出し合いながら議論を進めました。特に掃除当番の事例では、「個人の行動」と「集団との調整」がぶつかるテーマであり、権利が対立した場合に何を優先すべきか、真剣な議論が交わされました。さらに、複数ある基本的人権の中にも優先順位があること、その優先順位についても法律家で見解が分かれる場合があることなど、実際の法律の現場に即した解説も行われました。

授業中は、学生同士で話し合う時間や発言する機会が多く設けられ、活発なやりとりが行われました。中には、意見の対立や反論・再反論を前向きに楽しむ姿も見られ、学生の思考の深まりが感じられる時間となりました。授業終了後も、多くの学生が講師のもとを訪れ、積極的に質問を投げかける姿が印象的でした。

今回の出前授業は、法律や社会の仕組みに対する理解を深めるとともに、「考える力」「対話する力」を育む貴重な機会となりました。

 

出前授業「憲法と人権」|概要

◆日時
令和7年6月25日(水)

◆講師
三重県弁護士会

◆対象
本科2年生

◆参考
令和7年度に実施した出前授業
津税務署による出前授業「税金について考えよう」を実施しました
鳥羽市防災危機管理室による出前授業「鳥羽商船高等専門学校で想定される災害について」を実施しました

 

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