令和6年11月27日(水)、鳥羽商船高等専門学校メディアホールにおいて、通信事業社における災害対策についての講義を実施し、1年生全員が参加しました。 本講義は一般基礎教育1として行われ、講師はKDDI株式会社の川瀬俊哉氏が務めました。授業では、通信事業を扱う企業は災害時において通信網の寸断に対してどのような取り組みを実施しているのか、復旧のための対策等について説明されました。緊急連絡や安否確認等の情報は、迅速な避難や救助につながるため、一刻も早い復旧が求められます。KDDI株式会社では、陸からは車載型基地局等の設置を、海からは衛星回線を利用した船舶型基地局を現地に派遣し、島国である日本特有の地理条件に対応した災害時支援体制を整えていることが紹介されました。また、同日、本校はKDDI株式会社と「災害発生時における船舶型基地局の設置に関する協定」を締結したことから、船舶型基地局がどんなものであるのか、その重要性等についても説明されました。受講した学生は「災害と通信会社はあまり関係がないように思っていたが、安否確認や通報といった点においては日常以上に通信が重要だと分かった」、「通信がこんなにも幅広い分野かつ自分の生活に関わっていることをはじめて知った」、「来年3月に本校に来る練習船鳥羽丸に、災害時に役立つような通信設備が搭載されると知って嬉しくなった」と話しました。