令和6年10月25日(金)、鳥羽商船高等専門学校ラーニングコモンスペースにおいて、第1回グローバルPBLビジネス講座を開講しました。今回の講師は、米国において海外貿易に関する仕事に従事した経験を持つ内藤志乃さんで、「グローバルマインド・マナー~米国企業における経験~」という演題で講演されました。 講演はまず、アメリカの教育や生活、多様な文化が存在する会社で働くことについて紹介され、日本人である内藤さんがどのように感じたのか、どんな部分を学んだのかについての話がありました。内藤さんが学生に伝えたかった考え方のひとつが「Think Globally, Act Locally」でした。「地球規模で考え、足元から行動しよう」という意味で、持続可能な発展を目指していく上で重要な考え方のひとつだとされています。 また、内藤さんは、グローバル社会で働く上で、自分がどんな考えを持っているのか、そしてそれを表現することの大切さについても学生に伝え、「もし、将来留学することや国外企業で働くことを考えているのならば、ぜひ自分の核になっている考えを見つけ、表現できるようになってください。そして、学生生活では知識や経験に加え、仲間から学ぶことも多くあり、これが社会人生活に大きな効果を与えることもあります。ぜひ、多様な文化の中で過ごし学んでください」とアドバイスを送りました。 内藤さんの話を聞いた学生は「もし外国にルーツの在る方と話すとき、どんな点に気を付けたらいいですか?どの国の方か分かる場合、何か準備をした方がよいですか?」という質問があり、内藤さんは「もちろん、気を付けた方がいいことがあります。避けた方がいい話題もあります。もし、どの国の方か分かる場合は調べておいた方がいいです」と回答しました。 本講座は、グローバルな視点で働く人材を育成するために行われている「グローバルエンジニアリング事業」のひとつとして本校が実施しているもので、今後も海外ビジネスの経験豊富な方や専門家を招いたオムニバス形式の授業を実施する予定です。