令和6年12月15日(日)、日経ホールで開催された第3回高専GIRLS SDGs×Technology Contest(高専GCON2024)の本選に、情報機械システム工学科5年生の永井玖愛さん、4年生北川侑奈さん、中河愛依さん、松本莉奈さん、2年生永田蒼さんがezaki-labチームとして出場しました。 高専GCONは、女子高専生を中心としたチームがSDGsの視点で日頃の学習や研究の成果をもとに社会課題解決の技術開発を提案し、未来の研究者・技術者としてさらなる成長を促すことを目的として開催されています。本校ezaki-labチームは、エントリーした85チームの中から書類審査と面談審査を通過し、12チームのみがファイナリストとして参加することのできる本選に臨みました。 学生らが発表したのは、磯焼けという全国的な問題の原因であるウニを駆除するだけではなく、ウニの蓄養を行うことでブランド化と販売を目指した取り組みです。本校が所在する伊勢志摩地域は海女が有名ですが、磯焼けにより漁獲量の減少が問題となっている上、高齢化による担い手不足も問題となっています。そこで、学生らは磯焼け対策として海女が採集してきたウニを養殖し、それをブランド化することで持続的な海女漁を支援したいと考えました。そのために、海女によって採集されたウニを様々な餌で畜養し、ウニの食用部分に含まれるアミノ酸を高速液体クロマトグラフィーを用いて分析することにより最適な餌の種類を決定するだけではなく、海洋気象の違いによる摂餌量の違いを分析することにより最適な蓄養時期の割り出しも行いました。将来、海女が採集・養殖する甘いウニ「海女あまウニ」として販売することを目指しています。 本選では、学生らが海女の格好を模した揃いのパーカーを着用してこれまでの取り組みを発表し、ファイナリスト賞を受賞しました。大勢の観客の前で発表したことは学生らにとって非常に有意義な経験となりました。 今後も、このプロジェクトでは地元・鳥羽市相差の海女と協力してウニのブランド化に向けて取り組んでいく予定です。