令和6年10月27日(日)、三重県伊勢市において伊勢「はじまり」応援プロジェクトISE PITCH CONTEST最終審査会が開催され、鳥羽商船高等専門学校情報機械システム工学科3年生の中森立樹さんがファイナリストの一人として発表しました。 伊勢「はじまり」応援プロジェクトISE PITCH CONTESTは、伊勢市が主催する伊勢の”活力創出“や”地域課題解決“に導く事業アイデアを競うもので、生活・医療・バイオテクノロジー・IT・文化・観光等のあらゆる分野における事業計画や取り組みがアイデアの対象です。優秀なアイデアは伊勢志摩をよく知るメンター・専門家から助言・支援を受けながら事業アイデアを実現させていくことができるものです。 本コンテストには50組以上の応募があり、最終プレゼン審査会には6組が選ばれました。本校からは情報機械システム工学科4年生北仲一登さん、鈴木ライヤさん、長瀬真生さんと3年生中森立樹さんの4名で構成されるチームezaki-labが応募し、学生唯一のファイナリストに選出されました。 ezaki-labが発表したのは、「おはらい町でのエクスプレスパスによる観光客の満足度向上プラン」です。伊勢志摩という観光地をさらに活性させるサービスを創りたいと考えて開発され、学校で学んできた技術や観光支援システム開発の経験を活用しました。 観光地では、近年急速に発達したSNS等により観光客が特定の場所に集中してしまうという現象が起こっています。これにより、観光客の待ち時間が長時間化し、観光地を十分に楽しむことができないという問題がありました。一方、観光客を受け入れる店舗・施設側は受入可能人数を大幅に超えた観光客への対応に苦慮しており、予約システムの導入や観光客の分散することができないか観光地全体でこの課題に取り組もうとしています。そこで、ezaki-labは飲食店の予約や体験施設のアクティビティ、さらに特典プレゼントを加えたエクスプレスパスというシステムを提案しました。観光客は事前にエクスプレスパスを購入することで、待つことなく飲食店・施設に入店できるだけでなく、まだ知られていない観光地イチオシの場所を訪れることやエクスプレスパス限定特典を受け取ることができ、観光をより特別なものにすることができます。また、受け入れ側の店舗・施設では時間・場所の両面において観光客を分散させることができ、これまで以上に丁寧に対応・接客することができると考えられます。 チームezaki-labを代表して発表した中森さんに対し、審査員からは「リピーターを増やすことも観光地の課題だが、どうやってリピーターを増やそうとするのか?」、「店舗側のオペレーションが増えることが懸念点として挙げられる。観光地における通信環境も整備しなければ運用が難しいかもしれない。店舗・事業者側の目線についてさらに考えて、実現の可能性を高めてほしい」、「観光客の分散が伊勢市全体に広がるとおもしろいかもしれない」といった質問や意見がありました。惜しくも、今回は優秀賞の受賞には至りませんでしたが、審査員から「熱量の高い発表だった。学生からの応募はとても少なかったので、応募してくれたことが嬉しく、最終選考まで残ったことを評価したい」という講評をいただきました。 発表後、中森さんは「開発を進めていくのは容易ではないが、事業者さんに協力を仰ぎ、PDCAサイクル(計画・実行・確認・改善というサイクルの業務改善方法)を繰り返しながら実現化を目指したいと思います。今回のフィードバックはとてもよい貴重な意見だったので、このコンテストに出場してよかったです」と話しました。 <本件に関する記事> ご案内|本校学生登壇!10/27(日)最終プレゼン審査会の観覧(伊勢「はじまり」応援プロジェクトISE PITCH CONTEST) 伊勢「はじまり」応援プロジェクト ISE PITCH CONTEST 受付開始!