学生がマリンエンジニアリング学会に参加・発表しました

 令和6年10月23日(水)、東京海洋大学で行われたマリンエンジニアリング学会に商船学科5年生小川竜馬さんと指導教員の広瀬正尚准教授が参加し、これまでの研究成果を発表しました。
 マリンエンジニアリング学会は、船舶機関・機器および海洋機器に関する工学と技術を研究している研究者で構成されています。今回、小川さんと広瀬准教授は「牡蠣殻触媒を利用した生成BDFの原料油に関する基礎特性」というテーマで発表しました。
 発表対象であるBDFはバイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel)のことで、本校情報機械システム工学科の児玉謙次准教授が主宰する研究室によって製造されたものです。このバイオディーゼル燃料は、鳥羽市の旅館から廃棄された使用済み植物油と牡蠣養殖で廃棄された牡蠣殻を使用して製造されており、廃棄されるものを特殊処理した再生可能燃料として近年注目されています。本校では、このバイオディーゼル燃料を船の燃料として使用する可能性を模索しており、情報機械システム工学科と商船学科が共同で取り組む横断的プロジェクトとして活動し始めています。
 学会に参加した学生は「今回、マリンエンジニアリング学会の発表に参加し、業界をリードする大手企業が多く出席していることに少々緊張しました。しかし、どのセッションでも環境負荷の軽減や機器の効率向上といったテーマが扱われており、とても興味深く感じました。特に、企業がどのように技術を活用して環境対策を進めているのかについては新たな知見を得ることができ、今後社会人として生きていく中でも生かせると感じています。また、発表の後には様々なアドバイスをいただき、今後の研究の参考になる貴重な助言をいただきました。このような学会に参加することで、業界の最新情報や課題解決のアプローチを知ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました」と話しました。

 

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