学生インタビュー|学生が挑戦する「はじめの一歩」を応援したい!から生まれた学生団体「カレッジ」を創設し、イベント「IPPO#1」を開催した鳥羽商船高専生

 鳥羽商船高等専門学校は、本校の教育理念や教育目標から自主性や主体性を育くむように促しています。このような中、情報機械システム工学科4年生の田中映音さんと3年生の中森立樹さんが学生団体「カレッジ」の創設に自ら携わり、イベント「IPPO#1」を開催しました。今回、その活動背景やイベント開催の様子についてインタビューしましたのでご紹介します。

●学生団体「カレッジ」を立ち上げた経緯と活動内容を教えてください。
田中さん「鳥羽商船高専卒業生である先輩の誘いで参加した高校生向けのイベントでキャリアについて話し合う機会がありました。その中で、自分と同世代で起業している人や全国を飛び回って挑戦している人など希望に溢れた若者が多くいることを知り、興味が湧きました。さらに、そこで知り合った方と現在も交流を続けており、自分自身の学生生活に良い刺激となっています。このようなことから、自分のような経験を他の人にも体験してもらいたい、そのような場を自分たちで作ってみたい、という想いを実現するため学生団体「カレッジ」を立ち上げました。中高生を対象としたコミュニティやイベントを通して、伝える・発信する・挑戦する機会を作り、学生の挑戦を支援することにつながるような活動をしたいと考えています」

●イベント「IPPO#1」はどのように企画されたのでしょうか。
田中さん「まず、伝える・発信するという部分に注目し、学校・地域・年齢という枠を越えて交流できる場を作ろうとしました。それがミートアップイベント「IPPO」です。三重県という土地柄や高専生という立場だからなのか他校生と知り合う機会が少ないと感じていたので、同世代で直接集まるイベントを開催しようとしました。そこで、自分のこと、キャリア、夢、目標等テーマを設けず自由に話してもらい、交流するきっかけにしてもらおうとしたんです」

●「こんなことをやりたい」という田中さんの考えが形になってきましたね。中森さんはどんな経緯でカレッジに参加したのでしょうか。
中森さん「僕は、先輩である田中さんから誘われ、僕のアントレプレナーシップを学んだ経験を活用できるかもしれないと思ってカレッジに参加しました。活動にはイベント会場の賃料や交流を促せるようお菓子や飲み物を準備したかったことからその購入料が必要でした。そこで、僕はクラウドファンディングを提案し、その運用を担当して活動資金を集めています。僕らはイベント企画が初めてで、イベント周知や資金集めに苦労することもありましたが、僕らのアツい気持ちが伝わった企業様から応援してもらえた場面を経験し、ますます頑張ろうと思いました」
田中さん「僕らの活動を「ぜひ頑張って」と後押ししてくれる方がいるのはとても心強かったです」

●仲間が増え、応援してくれる方が増え、カレッジを支える人が増えて活動の輪が広がっていますね。このような自主性から生まれる活動を、鳥羽商船高専としても応援したいと思っています。
田中さん「ありがとうございます。実は、学校が僕らの活動のことを知らないと思っていたんです。なぜなら僕らの活動は学校外だったから、学校の先生にも報告していなかったので。だから、学校から声がかかった時は少し焦りましたし、僕らの活動を発見した先生には驚きました。そして、今回のイベント周知をフォローしてもらえるとは予想していませんでした」
中森さん「僕も本当に驚きました。でも、僕らの活動について学校が応援してくれると知って、とても嬉しかったです」

●イベント「IPPO#1」を実施したときの様子や感想を教えてください。
田中さん「イベント開始時は人の集まりが少なかったので不安になりましたが、最終的に20人の参加者が集まりました。三重県外からの参加もあり、地域の枠を越えるという課題が達成されて嬉しかったです。イベントでは、企画していた発表やワークショップを交流のきっかけにしようとプログラムを計画しましたが、意外にも、参加者飛び入りトーク企画が盛り上がりました。参加者がこんなにも積極的に発表してくれるとは予想しておらず、僕らがやりたかったことが参加者にも伝播していることが分かって嬉しかったです。どの参加者からも「楽しかった」という感想をもらい、新しい交流も生まれていました。さらに、今度は自分が発表したいという参加者も現れたことがとてもよかったです」

●次回イベントもすでに計画しているそうですね。
田中さん「はい、次回は2024年8月17日に開催予定です。気軽に参加してほしいという考えとシャッフルトークを円滑に進めたいという考えからオンライン開催を計画しています。鳥羽商船高専生をはじめとした中高生の方にたくさん参加してほしいです」

鳥羽商船高専は、学校内外で彼らの活動の輪が広がり、新しいモノ・コトを創造しようとする学生の可能性に大きく期待しています。

(2024年7月12日掲載)

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