(令和7年4月17日掲載) 令和7年4月5日および6日、第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(以下、DCON2025)においてメンターを務める佐藤聡氏が鳥羽商船高等専門学校を訪問し、本選に出場するチームezaki-labを視察・メンタリングしました。 高等専門学校ディープラーニングコンテスト(以下、DCON)は「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用して社会問題を解決する作品を制作し、生み出される「事業性」を企業価額で競うものです。全国の高等専門学校生を対象としており、日頃から地域の課題解決に取り組む高専生ならではの発想力・技術力を生かした作品が毎年多く開発されています。 一次審査および二次審査を通過し、本選に出場することが決まったチームには先輩起業家がメンターとしてつき、メンターから直接アドバイスを受ける機会が与えられます。これにより、学生チームはメンターと共に作品における事業性の質を高めていくことができます。 今回、DCON2025本選に出場する学生チームezaki-labのメンターを務めるのはconnecome.design株式会社の代表取締役社長である佐藤聡氏です。2019年からDCONのメンターを担当しており、佐藤氏がメンタリングしたチームはDCON出場後、実際に起業するに至ったこともありました。このことから、佐藤メンターはコンテストにおいて事業性の価値を高めるだけでなく、実際に起業することを想定して指導することを得意としているメンターとして知られています。 メンタリングの対象となった作品「めたましーど」は、情報機械システム工学科に所属する学生チームezaki-labによって開発されました。海苔養殖をカモによる食害から守るシステムで、食害の要因のひとつであるカモを海苔養殖の現場から「追い払う」ための技術です。近年、食害により生産量が減少している海苔養殖において、「めたましーど」には大きな期待が寄せられています。 今回の佐藤メンターによる視察・メンタリングは鳥羽商船高専および三重県伊勢市 伊勢湾漁協 今一色支所の海苔養殖場で行われました。学生は、本選でのプレゼンテーションや提案するシステムのデモンストレーションを佐藤メンターに披露し、アドバイスをいただきました。また、海苔養殖場における視察では、学生・養殖業者・佐藤メンターの三者が直接話し合う機会も設けられ、学生は、単に問題解決するだけではなく事業として成り立たせるための視点を佐藤メンターから学び、不足していた考え方を学んでいました。今回の佐藤メンターによる視察を受け、学生チームezaki-labのリーダーを務める情報機械システム工学科5年生の北仲一登さんは「開発したシステム・めたましーどの本格的な事業展開を目指し、資金調達や製品の生産体制構築などの具体的な段階を検討したい」と話しました。 今後、学生チームezaki-labは発表資料やシステムをさらに向上させ、令和7年5月9日・10日に東京で行われるDCON2025本選に臨みます。北仲さんは「私たちは食害という大きな課題に真正面から向き合い、解決策を見出しました。養殖の生産者が抱えるカモ食害問題対して、私たちのシステム「めたましーど」がノリを護ります。応援よろしくお願いします!」と意気込みを語りました。 DCON2025本選はライブ配信される予定です。下記をご参照ください。 DCON2025 本選 日時:令和7年5月9日(金)、10日(土) 場所:ヒカリエホール(東京都渋谷区渋谷2丁目21-1 渋谷ヒカリエ9階) ライブ配信:YouTubeおよびニコニコ生配信にて本選の様子をご覧いただくことができます。本校の本選プレゼンテーション順番は7番目です。 YouTube JDLA公式チャンネル 2.ニコニコ生放送 https://live.nicovideo.jp/watch/lv347323252 <参考> 「DCON2025」2025年5月9日(金)・10日(土)開催の本選開催概要が決定!MCとしてヒャダインさん、佐竹美希さんが登場!最優秀チームは大阪・関西万博でのイベントに招待・登壇 – DCON【公式】 DCON2025 昨年度の1.3倍となる95チーム42高専がエントリーし、本戦出場10チームが決定! – DCON【公式】 DCON2025 【最新】第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト公式