第1回 事前設計

-次世代で活躍する高度な海洋人材の育成・災害支援機能を備えた練習船-
1.はじめに

 令和4年12月2日に令和4年度第2次補正予算が成立し、(新)鳥羽丸の建造予算(1年目)及び(新)弓削丸(2年目)が、認められました。
(新)鳥羽丸は、令和7年3月に就航する予定です。
(新)鳥羽丸建造の進捗状況をホームページにてお知らせします。

2.練習船のシリーズ化(令和5年10月現在)

 商船系高専5校の練習船は「費用抑制」「教育的効果(教育・訓練・安全等の互換性を持つ)」「設備の共通化(教育内容・練度の共通化)」を考量して、シリーズ化され順次建造される予定です。
1番船:大島丸・大島商船高等専門学校(令和5年3月就航予定)
2番船:弓削丸・弓削商船高等専門学校(令和6年3月就航予定)
3番船:鳥羽丸・鳥羽商船高等専門学校(令和7年3月就航予定)
4番船:若潮丸・富山高等専門学校
5番船:広島丸・広島商船高等専門学校

3.(新)鳥羽丸の設計方針(個性化)

 (新)鳥羽丸では、主に実習を行う海域(伊勢湾・三河湾及び太平洋沿岸)を考慮した、独自の設計を行います。
 太平洋(外海)は、「遠くで発生したうねり(波長や周期が長い波)が伝わってくる。」「海上で吹く風を遮る島などが少ないため、風浪が大きくなる。」などの特徴があります。そのため、(新)鳥羽丸は「外海航行能力の強化」を図ります。外海航行能力を強化することで、船舶の堪航性(※)が(現)鳥羽丸より向上する予定です。
※堪航性:船舶がその航行予定海域で予想される通常の危険にたえ、安全に航行できる能力。
 また災害時支援では、近隣地域の防災担当部署との意見交換を行ってきました。
 これらのご意見を出来る限り取り入れることで、(新)鳥羽丸ではより現実に即した災害時支援能力を有する練習船となります。

4.事前設計時の仕様書及び一般配置図

 本校と「一般社団法人 海洋水産システム協会」が進めてきた事前設計がまとまり、「練習船「鳥羽丸」代船建造仕様書(令和5年4月)全228ページ」「一般配置図」が令和5年4月に完成しました。

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