山田英生教授が世界陸連競歩審判員ゴールドレベル資格を日本人初取得

鳥羽商船高等専門学校一般教育科の山田英生教授が、世界陸上競技連盟における競歩審判員ゴールドレベルの資格を日本人で初めて取得し、2025年1月、その資格認定証を受け取りました。

陸上競技における競歩はルールで歩型が定義されており、この定義に従って競技者が競技しているかどうかを競歩審判員が目視で判定しています。競技会で歩型を判定することができるのは、その競技会のレベルに応じた資格を有する競歩審判員です。競技者の記録が公認されるためには、これらの競歩審判員による歩型の判定が必要とされます。このように、競歩審判員は競歩競技会の成立のためにはなくてはならない重要な役割を担っています。

これまで、山田英生教授はエリアレベル(アジア大会クラス)の大会で競歩審判員を務めることができるシルバーレベルの資格を有していましたが、2024年11月に行われたゴールドレベル資格試験を受験し、もう1名の受験者と共に、見事、日本人として初めて合格しました。このゴールドレベルは世界陸上競技連盟によって認定される競歩審判員の資格のうち最高位であり、非常に狭き門であることが知られています。この資格を有することにより、オリンピックや世界選手権といった世界大会の競歩において競歩審判員を務めることができるようになります。

資格認定証を受け取った山田英生教授は「日本の競歩にとって難関だった扉を開くことができて良かったです。これまで道を切り開いてこられた先輩方に感謝します。日本のみならず世界の競歩と陸上競技の発展に、微力ながら貢献できるように精進して参ります」と話しました。

山田英生教授は、今年9月に東京で開催される世界陸上競技選手権大会では競歩審判員主任補佐を務めることが予定されており、今後数々の世界大会で活躍することが期待されます。

ページの先頭に戻る