専攻科

専攻科とは

高等専門学校の専攻科は,学科5年ないし5年半に渡る教育の上に,さらに高度な専門教育を教授するために設置されています。本校では,商船学科を基礎とする「海事システム学専攻」と,電子機械工学科と制御情報工学科を基礎とする「生産システム工学専攻」の2専攻が設置されています。

専攻科を修了した学生は4年制大学卒業と同等と認められ,学士の学位取得が可能となります。卒業後は企業への就職だけではなく,大学院修士課程への進学も可能であり,その後は,博士課程への進学の途も開けることになります。

海事システム学専攻

海外貿易を海上輸送に依存している日本にとって,国際海運の重要性は非常に高いにもかかわらず,主として経済的な理由によって日本人船員の数は年々減少し,現在では外航船員数は4,000人を割るところまで来ています。

しかしながら,船舶管理業務を視野に入れた新時代の基幹職員として日本人船員を確保する必要性は,官民とも幅広く認めているところです。

海事技術者として教育・経験が必要とされる海事関連領域は幅広くあり,しっかりとした海事技術の上に,多方面に対応しうる柔軟な問題解決能力を持った高度な海事技術者養成が強く望まれています。

すなわち,これからの海事技術者は,海事技術の進展に伴うより高度な海技技術を中心とした海陸一体の船舶運航管理システムに対応できる能力を有し,さらに,将来予測される多くの革新的技術を理解し,自己開発できる創造的な能力も必要とされています。

本専攻は,本科席上課程(商船学科航海コースおよび機関コース)および1年間の大型練習船実習で習得した海技技術を基礎に,以下の能力を身につけた新時代の海事技術者に望まれている人材を育成します。

  1. 国際的に通用する海事技術者として高度な能力。
  2. 国籍,文化,風習の相違を認め合いながら,正しいリーダーシップを取りうる人間としての資質。
  3. 状況を正しく認識し,問題を明確化し,それを解決しうる問題解決能力。
  4. 環境問題に海事技術者の立場で適切に対応できる見識。
  5. グローバルな視点のもとで,現実に生活している地域社会の諸問題の解決に自主的に参画しうる社会人としての資質。

 

生産システム工学専攻

科学技術や工学技術に関する研究開発は生産技術の競争発展をもたらしています。その基礎となる学問は,高度に細分化されあるいは複合化され,学際領域に及び幅の広さを求めています。現代の技術者は基礎学問の習熟とその応用能力,連携能力とともに柔軟性のある思考力や創造的能力を求められています。そこで本専攻科の教育目標として柔軟で人間性に富んだ研究開発型創造的技術者の育成を基本理念に掲げます。

本専攻は,本科(電子機械工学科,制御情報工学科)課程で習得した基礎工学を基盤に,機械システム,電子・物性,計測制御および情報・通信関連分野の知識を習得し,

  1. 専門分野および複合分野における研究開発能力を向上するための教育
  2. 専門分野および複合分野における創造的製作能力を開発するための教育
  3. 英語によるコミュニケーション能力を向上するための教育

を教育の三本の柱としています。具体的な教育目標として次のことを目指します。

  1. 工学の各専門分野に関しての基礎知識と応用技術を身につける。
  2. 複合的視点から物事を考える能力とその素養を養う。
  3. 工学的課題を解決するための実施計画を設定できる能力を養う。
  4. 計画を遂行し,工学的に考察し,かつ説明する能力を養う。
  5. 技術者としての社会貢献と責任について考える能力を養う。
  6. 論理的な記述力と英語など外国語の読解能力,およびコミュニケーション能力を養う。
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